こっちゃる屋

自分が読んだ本や絵本の感想です。

うみへいったちいさなカニカニ

クリス・ホートンさんの「ちょっとだけまいご」が大好きで

これは「同じ作者だ!」とウキウキ手にとった本。

 

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もう、「ちいさなカニカニ」という時点で可愛い。カニカニ

 

まだ海へ行ったことのないちいさなカニカニが、おおきなカニカニに誘われて初めて海を見に出かけるお話です。

最初は「わーい」と喜んでいたちいさなカニカニが、なんだかんだと理由をつけて海に入るのをやめたがるところが面白い。

海って、とてつもなく大きいものね。圧倒されちゃうよね。

わが家ではしばらく「おもうに・・」が流行りました。

 

意を決して海と対峙したちいさなカニカニ、小さな一歩だけどそこから広がる世界を思うとこれは本当に大きな一歩なのですよね。

初めての経験はドキドキするものだけど、勇気を持って飛び込んでいきたい。

ちいさなカニカニのうれしそうな顔を見ると、そう思えます。

 

それにしても、おおきなカニカニは大きいけど親ではなさそうな感じ。

こんな頼りになる友達、私もほしいです。

おんちのイゴール

「ぞうのエルマー」で知られる、きたむらさとしさんの絵本。

 

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きたむらさんの描く絵は可愛く美しく、動物たちの顔がとてもいい!

このお話も、仲間におんちと言われてしまったイゴールがシュン・・としたり、さみしそうだったり、思いっきり歌う姿が生き生きと描かれていて、ページをめくるたびに引き込まれていきます。

中でも私が好きなのは、ひとりになったイゴールが夕日を眺めるシーン。

見渡す限り、そこにあるのは空と地面だけという中でイゴールがたたずんでいるのですが、読み聞かせしながら不覚にも涙がこぼれそうになりました。

 

「あるよね、悲しみやさみしさを通り越して気持ちが静まり、逆に何かが湧きたってくる瞬間!」って。

人にどう言われても自分らしさを大事にすること。

そんな普遍的な思いを感じることができるお話でした。

 

個人的には、「おー!」と思える動物が登場したのもうれしかったです。

あ、ひっかかった

最近読んで面白かった絵本。

 

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男の子が木に凧をひっかけてしまい、取ろうとするけどなかなか取れない。

はじめに靴を使うのはまだ分かるけど、そのうち「何でそれ使う?」「いやいや、それはないでしょ!」的なアイテムをひょいひょい持ってくるんです。これが痛快。

 

また、絵が可愛くて細かく書き込まれているので次男と「ここにひっかかってるね」「怒ってるよね」と突っ込みを入れ合いながら読みました。

 

淡々とした文で読みやすいなあと思ったら訳は青山南さん。よくお見かけする名前なので改めて調べたら男性の方だったのね。ずっと知らずにいました。

 

自己紹介的なもの

初めまして、やこやこです。

4月から小学5年生になる長男、小学1年生になる次男の母をやっております。

 

書くことを生業にしていた時期もあったので、子育てを始めてからも何か書きたいなと思いつつ頭の中でモヤモヤするだけでまとまらず・・という日々を過ごしていたのですが「子供に読んだ本のことなら書けるかな」と思い、ブログを作ってみました。

 

読んだ絵本は長男が生後2ヶ月の頃からになるので、時系列はバラバラになると思います。

ときどき、絵本ではなく自分が読んだ本の話もする予定です。

 

教育的な内容には(たぶん)ならないと思われますので、気軽にお立ち寄りください。